「鉄旅日記」2017年秋 その3-腰越、江ノ島、湘南江の島、片瀬江ノ島、新宿(江ノ島電鉄/小田急電鉄江ノ島線)/龍ノ口寺 【湘南へ向かう休日。江ノ電に乗りに行ったのでございます。】
鉄旅日記2017年11月12日・・・腰越駅、江ノ島駅、湘南江の島駅、片瀬江ノ島駅、新宿駅(江ノ島電鉄/小田急電鉄江ノ島線)/龍ノ口寺
16:18 腰越(こしごえ)駅(江ノ島電鉄 神奈川県)
義経が鎌倉への門を閉ざされた腰越は江の島の目の前。
サーファーが浮かび、かつて友人との海水浴で車を止めた吉野家は海岸の灯を守り、生涯で一番江の島を愛でた日になった。
季節外れの湘南海岸での一日。
様々あった候補地の中でこの路線を選んだのは湘南海岸を見たかったから。
江ノ電の遅れは今日一日解消しないようだ。


腰越海岸から眺める江の島


腰越~江ノ島(徒歩)



龍ノ口寺にて

湘南江の島(しょうなんえのしま)駅(湘南モノレール江の島線)にて

17:05 江ノ島(えのしま)駅(江ノ島電鉄 神奈川県)
路面電車に沿って日蓮上人法難地龍ノ口寺で幽閉窟にかがみ、山門を下りて江ノ電通過を待つ。
湘南江の島駅にかつての面影はなく、水谷豊似のマスターが迎えてくれたBARは撤退してから久しいらしく、現在は博物館になっていて、さらに閉鎖の憂き目を見ていた。
こんなところに来たら土産でも買って帰りたくなる。
ここは観光地だから。
暮れた江の島の灯はやさしい。

江の島と対岸の夜景


17:52 片瀬江ノ島(かたせえのしま)駅(小田急電鉄江ノ島線 神奈川県)
帰りはロマンスカーで。
これくらいの贅沢はいい。
暗くなるのが早くなった冬に向かう海岸街で、海辺に続く道の灯は暖かく、雑踏が発する音は喧騒にはほど遠く、静かな人の列は江の島へと続いていた。
かつてオレもあの列にいたことがある。
暮れた一日に訪れる闇もまたやさしく、恋人たちには救いをもたらし、子どもたちには非日常の高揚感を提供し、大人はその場に限り未来よりも過去の栄光にこだわる。
まだオレはこんな風に生きているのかと思ったのは、竜宮城のような駅を通り、ロマンスカーに乗り込んで家族連れの輪に入ってからのことだ。
脈絡が適当ではない気もするが、この人生はワルくないと思っている。

19:28 新宿(しんじゅく)駅(山手線/中央本線/総武線/埼京線/湘南新宿ライン/小田急電鉄/京王電鉄/東京メトロ丸の内線/都営大江戸線 東京都)
特急列車の眠り心地はよく、新宿まで73分の夢旅。
滅多に特急列車に乗ることのないオレに、620円で買えた空間は至福をもたらした。
もういいだろうと思えるまでに駅旅を重ねたら、次は特急列車に乗ってどこへでも行こう。
かつて仲間と待ち合わせたモザイク通り坂下は変貌し、坂を上がりきった左手にある従業員出入口の通りを挟んだ対面には、百貨店4階へと上がるエスカレーターができている。
30年が経っている。
当たり前だ。
当時のままであってくれとは思っていない。
そんな場所があってよかったと思っているだけだ。
夏になると、新宿駅を8:00に出る急行列車に途中駅から続々と乗り合わせて江の島へ向かった頃。
そんなことを当時のメンバーすべてが忘れても、オレは覚えているよ。
モザイク通りを上がる際、いくらか酒の入ったオレは甲斐バンドの「観覧車」を口ずさんでいた。

新宿モザイク通りにて

関連記事
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】2日目-友人夫婦と過ごした一日
車旅日記1996年5月4日 1996年5月4日の記憶 一夜明けた。 友人夫婦はそこでしっかりと生
-
-
2017・7・22 ほんの少しだけ遠回りして故郷に帰る。そんな他愛のないお話です-中央林間駅(小田急江ノ島線・東急田園都市線)・東急田園都市線つきみ野駅、田奈駅
明日はみんなで町田にあるオレの実家に行くことになってる。 それに先駆けてオレだけ一日前に町田入りす
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その2 ‐十二橋、潮来(鹿島線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・十二橋駅、潮来駅(鹿島線) 8:18 十二橋(じ
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その5‐筑豊直方、直方、筑前大分、城戸南蔵院前、柚須(筑豊電気鉄道/筑豊本線/篠栗線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月14日・・・筑豊直方駅、直方駅、筑前大分駅、城戸南蔵院前駅、柚須駅(筑豊電気
-
-
「鉄旅日記」2014年夏 最終日(呉-東京)-呉、広、竹原、安芸幸崎、松永、東尾道、相生、西相生、比叡山坂本、用宗、富士、沼津(呉線/山陽本線/赤穂線/湖西線/東海道本線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】
鉄旅日記2014年8月17日・・・呉駅、広駅、竹原駅、安芸幸崎駅、松永駅、東尾道駅、相生駅、西相生駅
-
-
「鉄旅日記」2018年卯月 その1-取手、竜ケ崎、佐貫、岩間、赤塚、大洗、鹿島神宮(常磐線/関東鉄道竜ヶ崎線/鹿島臨海鉄道)【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月25日・・・取手駅、竜ケ崎駅、佐貫駅、岩間駅、赤塚駅、大洗駅、鹿島神宮駅(常磐
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その3‐末恒、浦安、米子、揖屋(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月24日・・・末恒駅、浦安駅、米子駅、揖屋駅(山陰本線) 10:39&n
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その2-西小坂井、三河三谷、愛知御津、三河安城、共和(東海道本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月23日・・・西小坂井駅、三河三谷駅、愛知御津駅、三河安城駅、共和駅(東海道本線
-
-
「車旅日記」2000年春 初日(東京‐足利‐鬼怒川‐会津若松‐新潟豊栄)その1‐葛飾金町、幸手駅、古河駅、渡良瀬遊水地北エントランス、藤岡駅、佐野厄除け大師、足利駅 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】
車旅日記2000年5月3日 2000・5・2 東京葛飾金町 前夜祭 旅に出る前夜。 これほどの胸の
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その3‐宮古、蟇目、茂市(山田線)/蛇の目寿司 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月23日・・・宮古駅、蟇目駅、茂市駅(山田線)/蛇の目寿司 13:25 宮古蛇
