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「車旅日記」2001年盛夏 初日(東京-琵琶湖西)その3-御嵩町次月、新鵜沼駅、岐阜駅、醒ヶ井駅【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2001年

車旅日記2001年8月11日・・・御嵩町次月、新鵜沼駅、岐阜駅、醒ヶ井駅

14:24 21号国道‐御嵩町次月パーキング 403㎞

恵那から19号国道。瑞浪を抜けて、土岐から21号国道へ。とても走りやすいロードだった。

気持ちよく眠った。今日の記憶が一部欠けているんじゃないかと思わせる眠りだった。

外は完全に夏に戻っている。スガシカオの歌声が耳に心地いい。ここに適当な木陰があってよかった。

15:21 新鵜沼駅 434㎞

JR高山本線と名鉄が乗り入れる駅。去年走ってもう一度見たいと思っていた景色は約3分間のステージだった。

木曽川沿いを往くそのロードは雄大でもポストカードの絵柄になるようなものでもない。川を下っていれば日本ラインという絶景ではあるようだけど。

川と鉄道に挟まれたあの険しい道。国土の8割が山地という日本の風景の代表格として挙げられてもおかしくない。気分は一気に高まり、川では子供たちが水遊びをしていた。清流なのだろう。過ぎてきた天竜川もよかったよ。

鵜沼は豊臣秀吉の出世話に登場する。一瞬遠くに望めたのは犬山城だろう。

16:23 岐阜駅 460㎞

21号国道の乾いたバイパスからは岐阜城が望めた。去年と同じように西日本に降り注ぐ強烈な西日に焼かれ、妙な言い方になるがようやく混雑が始まった。

バイパスを下りて駅に向かった。岐阜駅は多くの集客力は持っていないようで、人の流れは規模としては北千住ほどだろうか。

駅ビルの真ん前にステーション・デパートという時代がかった建物が取り残されたように立っている。2階に上がっていく人をとうとう見かけることはなかった。

2階には展示スペースがあり、そこに小さな草の楽園があった。でも人はいない。

駅から外を眺めると東芝やアサヒビールの巨大な看板が目につく。駅を都市型と地方型に分けるなら、岐阜駅は明らかに後者。オレの予想を大きくは外れていなかった。もっともこっちの方がいい。

好みの顔立ちをした素敵な女性になぜだかにらまれた。彼女のその行為をオレは好ましい記憶として残そうとしている。

この街のメイン・ストリートもとても静かだ。お盆の頃とは、本来こうしたものだろうか。

17:58 醒ヶ井駅 504㎞

このロードで去年は憔悴し、同行者を慮っていたこともあって、あまりいい記憶がないけれど、21号国道はとても素晴らしいルートだった。日差しは変わらず強烈で、路上には暑さが充満している。

ブルース・スプリングスティーンが歌う「サンダーロード」。そんな光景を思い浮かべていた。乾いていて、男がひとりで走るのにちょうどいい。

岐阜駅周辺には路面電車が行き交っていて、京都のように繁華街は駅から少し離れたところに形成されていた。かつて美川憲一が歌った「柳ヶ瀬ブルース」。その繁華街が柳ヶ瀬。角を曲がる際に上空を覆っていた巨大な入道雲を忘れたくない。

米原に向けて走っている。上も下もどうやら渋滞騒ぎにはなっていない。関ヶ原の手前で京都97㎞という表示が出た。京都という文字に心は特別な反応を示した。恋人がそこに暮らしているんだ。

駅の階段に老人が犬を連れて腰を下ろしている。送迎のために滋賀ナンバーの車がちらほらと入ってくる。この駅に止まる列車は上下とも1時間に2本。オレの感慨など、ここに暮らす人々にはどうでもいい。

線路に沿って走るルートも米原まで。電車の車窓から見える風景もオレは見ていたことになる。まるで汽車旅も楽しんでいるような気分だったよ。

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