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「車旅日記」2001年盛夏 初日(東京-琵琶湖西)その4-道の駅びわ湖大橋米プラザ、レイクサイド琵琶湖【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2001年

2001年8月11日・・・道の駅びわこ大橋米プラザ、レイクサイド琵琶湖

19:33 477号国道‐びわ湖大橋米プラザ(道の駅) 560㎞

観覧車が見える。3か月ぶりにここに戻ってきた。

近江路は湖岸道路がいい。8号国道を進んでいたら去年と同じような目に遭っていただろう。道はずいぶんと流れ、ずっとオレを照らしていた太陽が湖西にかかっていた入道雲に沈んでいくのを見ることができた。

湖岸道路はいつ以来だろう。かつて思いをしたためた場所の特定もできた。あの時の恋と今の恋は違うものになっている。

昨日の時点では湖岸道路に戻ることは考えていなかった。旅は自由。どの道を往こうが心のまま。去年の同行者にもこの風景を見せてあげるべきだったと妙な後悔が生まれたりしながら、贅沢な時間を過ごした。とても優しい気持ちでいた。

琵琶湖大橋が見えた時は、「夢の橋」だと感動的に思った。湖西に広がるわずかな明かり。あの橋を渡れば恋人が暮らす街に一歩近づくことができる。

今までにも何度か渡ってきたけど、今回は忘れられないものになった。橋の上から見える大津の夜景。初めて渡った時も確か見たはずだ。あの時は大阪に向かっていた。今になって幻のようにその日の記憶が蘇る。

そしてこのあたりがオレにとってすっかり縁の深い土地になったことを満足とともに感じている。

ここで食事とも思ったけど、何やら怪しげな初老の二人組がいたからやめた。彼らが車両荒らしであるならば、県外ナンバーを狙うことで多少は胸の痛みも違うだろう。

店内は空いているからとても残念だ。

22:32  某リゾートクラブレイクサイド琵琶湖 580km

琵琶湖は暗闇の中に姿を隠している。湖西線は始終高架を往く。

友から連絡があり、彼女からもメールが届いた。ちっとも寂しくはないけど、これで今夜は完璧だ。

実を言うと音楽のない部屋は退屈なんだ。それでいつも酔っ払っている。

でもペースをつかんでいる今回は余計な酒は買わなかった。21号国道での昼寝が効いている。これも今回つかんだペースだ。

旅に出るたびにだんだん楽しくなっていくよ。明日のルートも決まった。地図は目一杯広げた方がいい。8:00にはここを出ようと思っている。

この時間から京都方面に向かう人を見ない。彼女が呼んでくれたら、オレは行くよ。

外が明るくなった。見ると琵琶湖上にC Moonが浮かんでいる。ポール・マッカートニーの三日月表現。そして月光に照らされた湖面に黄金の道ができている。その道は対岸までつながり湖西へと上陸して、この町のシンボル的な神社へと続いている。

空にはまだらに星。今夜この光景を目にしているのはオレだけのような気がして、テラスを離れがたい。間違いない。最高の旅が始まっている。

できることなら月光に照らされたあの黄金の道を往きたい。その先には果てしない希望が待っていそうだ。

右に目を向ければ、さっき渡った夢の橋が輝いている。その間を貨物列車が生き物のように声を上げて通り過ぎる。普段見ている世界がすべてじゃない。ここにいると本当にそう思うんだ。

オレの世界はきっとちっぽけなものなんかじゃない。こうしている限り無限に広がっていくだろう。ムリなくそう思えるよ。

その思いを知らせたい人がいる。一年前にはいなかった。

去年よりオレは少し上の方に場所を移したよ。

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