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「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温泉駅、中山平温泉駅(陸羽東線)

13:35  小牛田(こごた)駅(東北本線/石巻線/陸羽東線/気仙沼線 宮城県)

東北本線小牛田行の運行の遅れで乗り換え時間はわずかに。向かいに停車中の鳴子温泉行に乗る。

東北の山河に日差しが戻った。発車するとまず石巻線が右手に離れ、ほどなくして東北本線を真ん中に置いて陸羽東線も左に離れていく。清々しいと言える離れ際。

田園を眺めながら鳴子温泉に向かっている。

14:01  古川(ふるかわ)駅(東北・北海道新幹線/陸羽東線 宮城県)

15分の停車。

12月には閉まっていた売店、土産物売場、「駅そば」がある通りを歩きながら心を潤し、外に出てみればやはり新幹線高架が印象的な街との思いを更新して、やがて発車の時間。

沿線では古川、鳴子温泉に宿泊したことがあり、今夜は中山平温泉。

開業1913年の陸羽東線。これほど縁が深くなるとは、オレの旅もより濃度を増した。

14:26 上野目(かみのめ)駅(陸羽東線 宮城県)にて

15:31  池月(いけづき)駅(陸羽東線 宮城県)

上野目駅に降りたのが約1時間前。開業は1964年と比較的新しく、当初の駅名は西岩出山だった。

ここまで47号国道をチンタラ歩いてきたよ。鳴子温泉をベースキャンプにして車で旅をしていた頃に何度も通った道でもある。

牛舎では子牛をあやす母牛や、哲学的な目を向けてくる雄牛を愛し、水田に映る空を写した。

国道に面した「道の駅」の正面に池月駅はある。

行き違いが可能な駅だが、使われなくなって久しいホームがある。おそらく100年先もこのままであろう朽ち果てそうなホームがある。

夏草の匂いをかいでみたくなった。どうしてだか目を閉じたくなる。

すると、様々な声が聞こえてきた。鳥、蛙。名前も知らないような生物の声もあるのだろう。そしてここでそうした声を聞いている必然。

空は曇り出した。別に雨でも構わなかったんだ。

ここを離れる。こんなことを思うことはめったにないが、ここにいることはもう二度とないだろう。

オレに向けて優しい風が吹いている。

16:08  鳴子温泉(なるこおんせん)駅(陸羽東線 宮城県)

池月を出ると梅雨時らしい雨が落ちてきて、こうして今も鳴子温泉郷を濡らしている。

さっきも言ったが構わない。いっそ気持ちいい。だが温泉街に酒屋は見当たらず、空しく駅に引き返す。

停車時間は20分。東京の生活では許せない停滞を楽しんでいる。

鳴子峡の盛りは紅葉時だが、雨季も美しいだろう。次の中山平温泉が今夜の宿。

16:25 中山平温泉(なかやまだいらおんせん)駅(陸羽東線 宮城県)にて

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