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「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その5 ‐逗子、北鎌倉、平塚、国府津(横須賀線/東海道本線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年3月5日・・・逗子駅、北鎌倉駅、平塚駅、国府津駅(横須賀線/東海道本線)

12:11  逗子(ずし)駅(横須賀線/成田エクスプレス/湘南新宿ライン 神奈川県)

列車増結のため7分の停車。この駅にもいくつかの記憶がある。あれは確かここで分かれる人に手を振ったのだ。それ以外はいつもひとり。そうして今回もひとり。

恋人が時に連絡をくれる。旅のスタイルも変わり、想う人も時代ごとに変わり、現在は最もオレを愛してくれる女性にめぐりあっている。これが最後の恋。でもあるいは。

旅の途中で考えることにはいつでも真実がある。それを信じきれずに空しくすることもまた、オレという男の真実。

12:27  北鎌倉(きたかまくら)駅(横須賀線/成田エクスプレス/湘南新宿ライン 神奈川県)

沿線には思い出が落ちている。この駅で降りて、当時の恋人と鎌倉まで山越えをしたことがある。

あの日、なぜかこの駅舎を発見できなかった。当時から駅旅をしていたオレが迂闊にもほどがあるが、あの日はなぜかそうだった。その思いが今日またオレをここに降ろしている。

高校生で埋まった駅のホーム。周囲は古閑を保ち、古木の梅の実がほころんでいる。

当時の恋人からは今も連絡があり、オレと同じように離婚して、去年の夏前から深く傷ついている。弘法大師のありがたい教えや、慰めの言葉をいくつも送ってきたけれど、なかなか気分の向上にはつながらず、朝を空しく過ごしている。

木漏れ日の今日。ほんの少しでも人生を肯定できていることを願っている。

13:27  平塚(ひらつか)駅(東海道本線/湘南新宿ライン/上野東京ライン 神奈川県)

大船で乗り換えた列車は平塚行き。七夕祭りの街に久々に降りる。

久里浜もそうだが、かつて降りて画像に残していない駅が心残りのように積もり、忘却を許さない。

そして再訪できた時の喜びは帰郷や旧友との再会に似ている。そこで待っているのは当時のオレ。どの街でも覚えている。

大きな街。駅ビル。それだけ写して西へ行くよ。

平塚をもう少し残したくなったら、また来るから。

13:48  国府津(こうづ)駅(東海道本線/御殿場線/湘南新宿ライン/上野東京ライン 神奈川県)

湘南海岸が見える駅。

あの風景を見ると箱根駅伝に結びつく。今年は青山学院の優勝。二世代にわたる黄金時代を築いた原監督は名将の名に値する。

いけないな。勝負事を持ち出すとウクライナ問題にひも付く。最も、今を生きる人類の誰もが常に留意すべき大問題。先月閉幕した冬季五輪ウクライナ代表のバイアスロン選手は、自ら戦士になるために名乗り出たと聞いた。そしてプーチン大統領の首に1億円を提示したアメリカ在住のロシア人が現れたことを恋人が教えてくれた。

国府津駅周辺はかつてのまま。言ってみれば何もないに等しい駅前風景に似つかわしくないような大きな駅舎。

かつての東海道本線で、山沿いを往く御殿場線に乗り換える。

様々な歴史が国府津駅の姿を今も支えている。

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