*

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その1‐鷹ノ巣、二ツ井、鷹巣、阿仁合(奥羽本線/秋田内陸縦貫鉄道) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】最終日(鷹ノ巣-東京)

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2023年1月13日・・・鷹ノ巣駅、二ツ井駅、鷹巣駅、阿仁合駅(奥羽本線/秋田内陸縦貫鉄道)

2020・1・13 6:19 鷹ノ巣(たかのす)駅(奥羽本線 秋田県)
今朝も北秋田地方にしばれる寒さはなく、テレビがついた暖かな待合室で一番列車を待っている。
秋田方面に2駅を往く。

内陸線の改札はまだ閉じている。

夜は長く、朝を迎えたこの時刻も、朝よりは夜を感じるほど静まりかえっている。

6:41 二ツ井(ふたつい)駅(奥羽本線 秋田県)
世界遺産白神山地の玄関口を謳う能代市二ツ井町。
特急「つがる」停車駅でもあり、降りてみたい駅だった。


凍りついた駅前通りを歩くと、ひとつ目の角で商圏は終わっていた。

すぐに駅に戻ってきたオレを、元気な駅長さんが歓迎するかのように迎えてくれた。

ふたたび鷹ノ巣に戻っている。
ふと気づくと、あたりが白い。

米代川の堤防が近づいたり遠ざかったり。

11月にもここを通ったオレは、確か当時は雪のなかったこの景色を愛でた。

6:57 鷹巣(たかのす)駅(秋田内陸縦貫鉄道 秋田県)
直径3.7メートルの日本一の大太鼓がある町。

太鼓好きだと聞く「最愛の存在」の顔が浮かぶ。

駅を写し、内陸線駅を写す。
運転士が駅頭で57分発車を告げていた。


国鉄当時は鷹ノ巣~比立内間の阿仁合線と、角館~松葉間の角館線に分かれていた線区で、比立内~松葉間がつながったのは第三セクターの内陸線として再生してから。
当初から鷹角線として計画されていた悲願は叶い、それに伴い鷹ノ巣駅は鷹巣駅となった。

町中では見なかった雪景色。
河川敷の広い米代川に人が立ち入る気配はなく、従って遊歩道も見られず、靄を湛えて悠久を感じさせる。

列車は人気のない密林地帯を走っている。
やがて真っ白な平原の中に民家を見た。

到着した合川は町だった。

8:02 阿仁合(あにあい)駅(秋田内陸縦貫鉄道 秋田県)
米内沢も町で、町を抜けて桂瀬に至る途中、雄大な米代川の景観に遭遇する。

その桂瀬には四十八滝がある。

無人の荒れ地を往くかのように想像していた内陸線沿線。
また町が近づいてきた。

阿仁前田は大きな町だ。
駅舎も現代的で大きく、温泉施設でも併設されていそうな造りだった。

ここで11分の停車。
阿仁合駅は変わっていた。

車で訪ねて以来15年振りになる。
あの当時は「駅そば」があったよ。

レストランはまだ開店前だったが、土産物売場は商品も含めて充実して、ビールの共に購入したドーナツの美味しさには仰天した。

駅前通りのどんつきにあった民宿は営業しているのだろうか。


米代川と沿いながら列車は進む。
高所からその澄んだ水を眺め、この沿線に宿泊する旅を思い描いている。

気温は-2度。
肺の歓喜あるいは悲鳴を感じる内陸線道中。


阿仁マタギを過ぎると長いトンネルに入った。

関連記事

「鉄旅日記」2021年春 最終日(米内沢-東京)その2 ‐小砂川、女鹿、象潟、秋田(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】

鉄旅日記2021年4月18日・・・小砂川駅、女鹿駅、象潟駅、秋田駅(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春 初日(東京-和歌山)その2-和泉府中、東岸和田、日根野、熊取、りんくうタウン、関西空港、紀三井寺、黒江、紀伊中ノ島、和歌山(阪和線、関西空港支線、紀勢本線) 【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】

鉄旅日記2013年4月7日その2・・・和泉府中駅、東岸和田駅、日根野駅、熊取駅、りんくうタウン駅、関

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その2‐中滑川、滑川、猪谷、宇奈月温泉、宇奈月、寺田(富山地方鉄道本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月21日・・・中滑川駅、滑川駅、宇奈月温泉駅、宇奈月駅、寺田駅(富山地方鉄道本線

記事を読む

「車旅日記」2003年晩秋 2日目(南紀白浜-伊勢志摩)走行距離421㎞ -白良浜、白浜駅、見老津駅、潮岬、紀伊大島樫野灯台、湯川駅、瀞峡街道・熊野川、十津川、熊野きのくに、紀伊長島駅、伊勢志摩 【紀伊半島に焦がれる日々。南海道を往くのは2度目でございます。】

車旅日記2003年11月23日・・・白良浜、白浜駅、見老津駅、潮岬、紀伊大島樫野灯台、湯川駅、瀞峡街

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その2-本吉、柳津、前谷地、石巻、宮城野原、仙台空港(気仙沼線/石巻線/仙石線/仙台空港鉄道仙台空港線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2019年1月6日・・・本吉駅、柳津駅、前谷地駅、石巻駅、宮城野原駅、仙台空港駅(気仙沼線/

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その1‐宮古、岩手船越、浪板海岸、吉里吉里(三陸鉄道リアス線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月23日・・・宮古駅、岩手船越駅、浪板海岸駅、吉里吉里駅(三陸鉄道リアス線)

記事を読む

「鉄旅日記」2007年如月 2日目(天王寺-奈良)その1-南霞町、浜寺駅前、浜寺公園、羽衣、春木、和泉大宮、岸和田、和歌山市、和歌山港、堺(阪堺電気軌道/南海電鉄南海線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月11日・・・南霞町駅、浜寺駅前駅、浜寺公園駅、羽衣駅、春木駅、和泉大宮駅、岸和

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その4‐宮古、陸中山田、釜石(三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月23日・・・宮古駅、陸中山田駅、釜石駅(三陸鉄道リアス線) 16:22 宮古

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲坂根駅(木次線) 13:

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)/神武食堂 12:53&

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その2 ‐十島、鰍沢口、甲斐住吉、国母、常永(身延線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・十島駅、鰍沢口駅、甲斐住吉駅、国母

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東

→もっと見る

    PAGE TOP ↑