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「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その1 ‐彦根、鳥居本、米原、柏原(近江鉄道近江本線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2023年

鉄旅日記2023年1月9日・・・彦根駅、鳥居本駅、米原駅、柏原駅(近江鉄道近江本線/東海道本線)

2023・1・9 6:42 彦根(ひこね)駅(東海道本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)

冷蔵庫の音が雨音に聞こえて、曇りガラスを開けてみれば煌々としたお月さま。部屋から最初に見た彦根の光景。

琵琶湖畔は冷える。相当な寒さを感じながら駅へと歩いた。

山々が群青に染まり始める頃、街も駅も動きが活発になっていく。月は変わらず街を照らしている。

近江鉄道の階段を下った。

6:59 鳥居本(とりいもと)駅(近江鉄道近江本線 滋賀県)

1931年の開業当時の姿を保つ歴史的駅舎に月がかかる。佐和山に、新幹線高架に月がかかる。

佐和山をかきわけるように進んだ米原行の近江鉄道。平地に出ると田野が白く見える。

ホームから弧を描くように敷かれた線路。早朝だからこその哀愁を感じる。

2007年に184時間にも及ぶギネス記録のコンサートが行われたという洋風建築の駅舎。「近畿の駅100選」にも選出されていることからぜひとも寄ってみたくて、こうして早朝から動いている。そしてしばらくここにいる。

歴史的人物に会いにいって、実際に会えたかのような心地。

それにしても感動的な姿。特徴的な屋根は腰折屋根というらしい。2013年に有形文化財に登録されたとのこと。それなら解体などの憂き目に遭うこともないだろう。

鳥居本は中山道69次63番目の宿場町で、佐和山の玄関口にあたる。

ここで佐和山を領した石田三成を思うつもりでいた。関ヶ原での敗走の翌々日に行われた東軍による佐和山攻めを思うつもりでいた。

ここもかつての戦場になる。最後に駅前を写して離れる。

7:37 米原(まいばら)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)

彦根に戻る。

そこから東海道本線でひと駅。鳥居本からもふた駅で米原に着くが、なぜだかその考えは浮かばなかった。

次に来るのは豊橋行新快速。これでまっすぐに東京に向けて帰れば日暮れ前には着くだろう。

久々にメイン出口に下りる。ホテルと駅弁屋本社以外は何もない。確か「平和堂」というスーパーがあったはずで、そこでちょっとした買い物をしたものだが、撤退したのか。

空に溶けこむように、幻の雪山のように、伊吹山が浮かんでいる。

土地柄を思えば、甲子園で大活躍した近江高校のマーチ演奏が耳に蘇る。

7:56 柏原(かしわばら)駅(東海道本線 滋賀県)

霧の中を列車は進んでいた。

朝日が霧に溶けると世界は幻想的になる。何もかもを隠すように。そのまま隠してほしい手合いが世界には散見される。

7:52着。柏原も中山道の60番目の宿場。垂井、柏原と狭隘かつ豪雪地帯の関ヶ原を挟むように宿場がある。

関ヶ原もまた58番目の宿場にあたる。そんな宿場町が壬申の乱と合わせて2度も天下分け目の決戦場となった。

滞在4分でひと駅を引き返す。

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