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「車旅日記」2001年盛夏 2日目(琵琶湖西-高松)その2-淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高松東急イン【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2001年

車旅日記2001年8月12日・・・淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高松東急イン

17:28  神戸淡路鳴門自動車道 淡路島南PA  790km

車を走らせながら淡路島を感じたいと思った。

オレの想像をはるかに超える規模で島には多くの人々が暮らし、巨大な町も見えた。視界の両側に海を見ての走行は素晴らしく、まるで大陸のようだと思いながら興奮していた。

太陽は雲の上から照りつけ、雲間から光が洩れている。同じような空は東京でも何度も見たけど、ここのは一味違う違うような気がする。雷様をはじめ太古の神と深い関係を築いていそうな空がここにはある。

気分は晴れた。くだらないことはどうでもいい。

いよいよ四国に上陸する。神戸からちょくちょく見かけた大阪ナンバーのバイクと車の一団が淡路に入って、途中で故障を起こして警察の世話になりながら途方に暮れていた。

彼等には悪いけど笑ってしまった。ライダーはとてもかわいい顔をしていたよ。

18:50  11号国道‐瀬戸の松原(道の駅) 843km

パーキングエリアを出てすぐに海が見えた時に彼女の顔が浮かび、大鳴門橋を渡る時は歓声を上げそうになった。

橋の下では鳴門の渦がしっかりと渦巻いていた。四国にはそんな感動とともに上陸した。

インターチェンジを下りるとすぐに海。子供たちはまだ遊んでいる。さらにもうひとつ橋を渡ると競艇場。どうやら雄大な大陸へと着いたようだ。

寄れなかったのは残念だけど、鳴門は賑やかな街らしい。夏休みからか四国には関西勢を主力とした本土組も数多く上陸している。

瀬戸内海を見ながら走るルートは素晴らしい。気づくと横を1両編成のJR線が走っている。駅は鄙びていて、列車は律儀にひとつひとつ止まっていく。もう高松まではそう遠くない。

鳴門で潮風を浴びて、オレも金町で借りたヴィッツも海の香りを漂わせている。

ここでも蝉は夏を奏で、空は懐かしい色をしている。

23:35  高松東急イン 867km

プレイボーイ・ガールのショーを観ていた。芸術のようだったよ。それに比べれば日本のAVは俗すぎる。性欲を満たしはするけれど。

街はすっかり静かになっている。近くで祭が行われていて、市民の目はそっちに向いていたのか、駅前ではあまり人を見かけなかった。

高松駅はこれまでに見てきた駅の中で、一番といっていいほど清潔感の漂う駅だった。駅前広場には恋人たちのために設けられたかのようなスペースや海水池があり、人を待つ女性や、人工の砂浜で遊ぶ子供たちを見かけた。

少し離れたところには巨大なアーケード街がある。一番先まで歩くことを考えるとうんざりするほどの長さを誇っている。

ただ他の地方都市の例に漏れず夜は早い。残念だけど街を楽しむのは明日の松山になる。

今夜はこんな夜。何度も言うが、日本のAVは俗すぎる。

彼女にあてたメールが届かない。事情は薄々分かりかけている。この街のせいじゃない。この国の政治のせいだ。少し苛立ったよ。

今日は関西圏で停滞したせいか、昨日ほど気分の高まりを感じない。いろいろな思いをしながら高松に着いて、自分の時間を使っていることをただ記憶するだけじゃなくて、強く感じていたいんだ。

鳴門からの海岸線を走っている時もそう思った。どうか、あの時見たままの風景をいつまでもオレの中に残しておいてくれと。

街の片隅、お城の脇にまるで目立つことを避けるかのように琴平鉄道の高松築港駅がある。次にこの街を訪れるまで、オレが一番覚えている場所はあそこかもしれない。

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