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「鉄旅日記」2022年盛夏 4日目(高松-大津)その3 ‐野里、香呂、仁豊野、溝口、鶴居、寺前(播但線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年8月14日・・・野里駅、香呂駅、仁豊野駅、溝口駅、鶴居駅、寺前駅(播但線)

12:31 野里(のざと)駅(播但線 兵庫県)

姫路から2駅目。列車行き違い3分の停車。

高架ホーム。ためらいはあったが、行くと決めたら一目散。

町並はホームからも見えたが、改札を抜けた先には、かつて降りたことのあるひとつ手前の京口駅前には見られなかった町があった。

12:46 香呂(こうろ)駅(播但線 兵庫県)

高架は野里までで、地上に降りた播但線。町は遠ざかり、播州の素朴なローカル風景を車窓に見ていた。

寺前から先のダイヤもあり、ここで行きつ戻りつの駅旅再開。

駅前に特筆すべきものはないが、古そうな駅舎が残っている。実際に古く、明治27年築は兵庫県内最古という。

空は曇り、雷様の音。ひと雨きてもおかしくない。

姫路方面にひと駅戻る。

13:01 仁豊野(にぶの)駅(播但線 兵庫県)

空が割れるのは早かった。仁豊野駅ではすでにぽつぽつ。

ここではちょっとした時間がある。雨など何ほどのこともないと歩き出せば、街道の手前で前進を阻む降りになり、軒先をお借りして雨宿り。しばらく空を眺めていた。

やがて降りは弱まり庇を出るが、駅に戻る頃に再びの激しい降りに遭った。夏とはこういうもの。これもよかろう。記憶にも残る。

ここにも古いと思われる駅舎が残っている。開業は明治29年。おそらく当時のもの。

下り列車がもうじき着く。

13:16 溝口(みぞぐち)駅(播但線 兵庫県)

仁豊野~香呂間には兵庫製紙の工場の煙り。そしてひと駅。

雨は弱まり、ここで行き違い2分の停車。すでに上り列車は入線している。

ちょっとした町並を写してすぐに列車に戻る。

13:32 鶴居(つるい)駅(播但線 兵庫県)

福崎、甘地と過ぎて、ここで行き違い2分の停車。

駅舎は反対ホームにある。ここ3駅で見てきたような好きなタイプだが、行くのはやめろと激しい雨。天の声には従う。外には出て姿のいい山を写す。

そう言えば13年前の夜に初めて播但線に乗った時も激しい雨だった。福崎で濡れたことと、寺前の濡れた駅前を覚えている。

14:17 寺前(てらまえ)駅(播但線 兵庫県)

播但線はここから先が電化されていないため寺前での乗り継ぎが必要になる。

雨と夜で見分けのつかなかった13年前。ようやく寺前の正体が見えた。

駅前で中華食堂が営業している。朝からおにぎり4個と酒4本。ラーメンも餃子も入らない。町に対して申し訳なく思うのがオレ。せめてと土産物屋でゆずクーヘンを購入。確か恋人の息子くんが好きだったはず。

そばを流れる市川を見に行こうと歩き出すと空が鳴る。でも「大丈夫」とささやく声が聞こえたような。

いやいや、やっぱり怖いよ。橋の上じゃ守るものもない。寺前橋で引き返す。

駅前通りの「楽市」でビールとウイスキーハイボールを購入。寺前は播但線開業によって開かれた町とのこと。そうした町はいくらもあるのだろう。

池田家福本藩の陣屋跡と北条時頼ゆかりの最明寺の門前町。鉄道文化が残る第一級の田舎と言えるが、ターミナル駅とも言える。待合室で豊かな時を過ごした。

駅舎は格を持ち、空はまた晴れだした。

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