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「鉄旅日記」2023年七夕月 初日(東京-輪島)その1‐金町、北千住、日暮里(常磐線)【令和6年能登半島地震の半年前に能登を、輪島を訪ねておりました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2023年

鉄旅日記2023年7月15日・・・金町駅、北千住駅、日暮里駅(常磐線)

2023・7・15 4:54 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)

彼女がこの町を訪れたのは七夕の翌日。一夜を幸せに過ごし、ともに朝を迎え、翌日は銀座PANDORAに向かい3年振りにバングルのチャームを追加した。

仕上がりに満足した二人。人生にまたひとつ誇りを加えて、銀座インズ2階のビヤバーで幸せな週末を締めた。

その翌日あたりから東京は猛暑に見舞われている。3日前には35度を超えて、人々の足は鈍った。

今朝も熱気がまとわりついている。駅に向かえば酒場で朝を迎えた一団が通り過ぎる。

少し時間がある。たまには京成駅も写そうか。

柴又帝釈天への参拝列車として1897年に開業した帝釈人車鉄道をルーツに持つ京成金町駅の始発駅。東京23区内でありながら、こうした行き止まりの駅を持つこの町を気に入っている。

金町に戻ってから5年になるが、そういえばその間に駅前にはこんな高層ビルが立っている。

やってきた2番目の列車の座席はすでに埋まっていた。

5:13 北千住(きたせんじゅ)駅(常磐線/東武伊勢崎線/東京メトロ千代田線/東京メトロ日比谷線/つくばエクスプレス 東京都)

久々に降りてみる。

地上に出れば金町と同じ光景。街は汚れ、もう一軒どうかと客引きの声。歩道橋のベンチで語らう男女あるいは若者たち。駅入口脇には初老の男性がスーツ姿のまま横になっていた。

コロナ騒ぎはもうやめにしよう。オレも彼女と出かけた5月の塩原温泉以来基本的にはマスクを外している。今日は携えてもいない。

車寅次郎ほどじゃないが、何度も恋をしてきた。この街に暮らす女性にも数年想いを募らせた。彼女との幸せな未来もあるいはあったのだろう。道はひとつじゃなかった。

得意先とも飲んだ。友とも飲んだ。姪の結婚を祝ったのもこの街。確か線路端の店だった。

街道の街、千住。古からの往来の中にオレの足跡も残っている。

5:42 日暮里(にっぽり)駅(常磐線/山手線/京浜東北・根岸線/京成本線/日暮里・舎人ライナー 東京都)

ここに職場がある。旅に登場するのは初めてになる。

成田空港への玄関口とも言える駅で、多くの乗客が降りた。都心に比べて宿泊費が安いことから、海外からの観光客が多く宿泊する町でもある。

30年この町にいる。かつては駅前に桜並木があり、歴史を持つ駄菓子屋街があった。酔いつぶれてたどった道には屋台のラーメン屋も出ていた。

日暮里・舎人ライナー開業と駅前の再開発でそんな駅前風景に変化が生じた頃。でももう忘れてしまった。現在を写そうと降りる。

南口に立つ小さな駅舎はキュートといえる。

東西に伸びるもみじばしを下りて町へ。この階段をあがっていく彼女の後姿を覚えている。

御殿坂を上り月見寺を過ぎて、谷中銀座へと下りる坂道。「夕焼けだんだん」。この呼称は今も気に入っている。

足を踏み入れたのはおそらくあの日以来。そこで写した写真は当時の部屋にしばらく飾った。あの女性にもずいぶん長く恋をしていた。でももう20年も前のこと。思い出の店「だんだん」はとうの昔になくなり、木陰で夢にまどろんだ店先の桜木も切られてない。

いろいろあったと振り返る場所として相応しいとも言える。そうした土地勘が彼女と初めて愛を交わす場所としてここを選らばせた。少し前のことを想って、ポロポロと泣いたっけ。オレじゃない。彼女だよ。因縁の町だな。

初音小路は今に至るまで魅惑的。渥美清さんが贔屓にしていたラーメン屋があるとずいぶん前に聞いたが、今じゃラーメン屋の看板はなく、猫に切なく鳴かれた。

多くの線路が敷かれた日暮里駅。鉄道好きの子供を連れた姿が日々見られる駅前通り。

長くこの町にいるが、そんな姿を写すのも初めてになる。

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