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「鉄旅日記」2023年浅春 初日(東京-松本)その2 ‐辰野、信濃川島、小野、野尻、上松(辰野支線/中央本線)【友を訪ねての信濃旅でございます。篠ノ井線全駅下車を果たした旅でもございました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2023年

鉄旅日記2023年3月4日・・・辰野駅、信濃川島駅、小野駅、野尻駅、上松駅(辰野支線/中央本線)

10:58 辰野(たつの)駅(中央本線辰野支線/飯田線 長野県)

山並には雪が見える。空気は冷たく、晴天下の気温は4度。

だが春めいた辰野駅前には1月には見られなかった輝きがある。これこそが春の訪れなのだろう。

比べてみればおそらく代わり映えはしないのだろうが、これまでで一番未来を感じさせる辰野駅と駅前風景が撮れた。

11:06 信濃川島(しなのかわしま)駅(中央本線辰野支線 長野県)にて

12:37 小野(おの)駅(中央本線辰野支線 長野県)

11:05信濃川島駅に降りる。次の小野駅までのひと駅を歩く。これこそがオレの旅。ひと駅でも多く人生に刻むためにそうしている。

天竜川に注ぐ小野川に沿った国道。小さくとも橋から見渡す風景は素晴らしく、たびたび足を止める。清少納言が詠んだ里を謳う小野。

近代、横浜に向けてシルクロードが拓かれたが、小野もその一大産地とのこと。宿場町そのものが残された街道の景観を前にして、しばらく動けなかった。

弥彦神社、小野神社は信濃国二ノ宮。駅前の街道に大鳥居が架かる。

豊臣秀吉の天下仕置きにより村が二つに分かたれたことにより、神社も二つに分かれ、現在に至るとのこと。気紛れな天下人の勝手を守り通してきたとは律儀な話だが、一度出来上がったものを変更するためにはよほどの情熱が必要なことも分かっている。

駅前食堂は営業しており、レモンラーメンを看板に謳う。

宿場町小野。大八廻りと酷評された開通秘話を持つ中央本線だが、塩尻に至る過程にこうした宿場町を持つ。必然だったのだろう。

小野が持つ地域性と旅情は不滅。しかし岡谷から先は単線。そうした事実にもまた気づく。新線ができるまでの特急「あずさ」をはじめとした運行形態に興味が湧く。

それにしても小野駅の堂々たる姿。惚れ惚れしながらビールを飲んで過ごしていたよ。

小野~塩尻間は、かつて日本三大車窓風景に謳われた姨捨あたりの景観にひけをとらない。

14:49 野尻(のじり)駅(中央本線 長野県)

塩尻から眠り続けた木曽路。この駅に降りてみれば春うららか。冷気は去り、まさにうららか。

線路の先には雪をかぶった木曽の山々。南木曽側に目を向ければもはや雪はない。

七曲りの町並を持つ野尻宿。つづら折りが続く様を表したものだが、現代を迎えるまでの難所ぶりが想像できる。

やはり木曽はいい。こうしてたったひと駅に降りるために塩尻駅から90分近く揺られてきたが、こうして引かれ続けるのは前世からの縁。それが一番しっくりくる。

15:18 上松(あげまつ)駅(中央本線 長野県)

列車行き違い、特急通過待ち12分の停車。

木曽川にできた「寝覚の床」という景勝地を挙げる森林浴の上松。

元大関御嶽海、元GHCジュニアヘビー級王者Eita選手を生んだこの地から、かつて木曽川を越えて森林鉄道が伸びていたことを知った。

あの山の向こうにも人里がある。車窓からも時折見てとれる。その鉄道が廃止されてから50年以上の歳月が流れている。

木曽に刻まれるべき立派な歴史と言える。

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